双子でカナダ留学🇨🇦blog

高校卒業後2人で一緒にカナダに来た19歳

トイレ...トイレが......

 

 

 


※今回の記事は普通に汚いので食事中や潔癖の人は読まないでください。

 

 

 


私が今のシェアハウスに引っ越してきた次の日の朝、朝から授業だった私は朝5時に起きて妹と自分用の弁当を作り、身支度をして勉強をした。

 


引っ越した次の日に寝坊しないか心配だったが目覚ましが鳴る前に起きれた。最高。

 


まさに完璧な朝!!!

 


学校に行く前に一応トイレに行った。

 


ここまでは完璧な朝だった......

 

 

 

 


トイレが流れない。

 

 

 

 

レバーを引いたのに流れずに水位が7,8cm上がる。

 

 


あれ?

なんで流れないの?

こんなんで詰まるわけないっしょ。

 

 

(先に言わせてもらうと私は大をしたわけではない。)

 


もう一度レバーを引く。

一瞬で後悔した。

 

 

 

あ、これやばいやつだ......

 

 

 

トイレから普通に離れれば良かった。
溢れるって気づいたのに足が動かなかった。

 

私は黙って溢れる瞬間を見つめていた。

 

 

 

トイレの水が溢れ出して私の足にぶっかかる。

 

鳥肌が止まらない。 

 

 

バスルームの下からも溢れ出してどんどん廊下に広がっていく。

 

 

もう少しでルームメイトの部屋に入るギリギリのところでピタリと止まった。

 

 

 

溢れ終わった数十秒間、ただただトイレを眺めた。

 

 

 

............

 

 

 

今の状況を飲み込むのに時間がかかる。

 

 

本気のパニックモードになると人間って声も出ないし身体も動かなくなることを知った。

 

 

 

......まってこれやばいじゃん!

 

 

 

やっと我に返った私はとりあえず助けを求めて妹を起こしに行く。

 

 

 

ねぇ!!

起きて!!!

トイレ溢れたんだけどやばい!!!!

多分トイレットペーパーが詰まった!!

どうしようどうしよう!!?

 

 

 

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妹は目を閉じたまま.........

 

 

 

は?トイレに手突っ込んでトイレットペーパー引き出せばいいじゃん。

 

 

 

...............。

 

 

 

 

 

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アアアアアアアアアアアアアアア!!!!!

 

 

 

 

 そうだそうだ......

 

妹に助けを求めた自分が馬鹿だった。

 

でもパニック状態だった私はすっかり忘れてたよ。

 

私の妹は心は鋼でできている思いやりのお文字も知らない冷徹人間だったことを。

 

 

しかも潔癖だから死んでも手伝ってくれるはずがない。

 

 

 

 

自慢ではないが生まれてこの方一度もトイレを詰まらせたこともない。

(もちろんトイレを溢れさせたことも。)

 

 

なのでどうやって対応すればいいのかまったくわからなかった。

 

 

 

 

あ!

でもトイレ詰まったらあれ使うんだよなあれ!!

名前わかんないけどあれ!!

 スッポンスッポンするやつ!!!

 

(今調べたらラバーカップっていう名前らしい。)

 

 

 

 

 倉庫らしき所をルームメイトが起きないように全力で静かに漁る。

 

 

 

 

 

 

見つからない。

 

 

 

 

もう全く進展のないこの時点で学校には確実に間に合わなかった。

 

だからといってこのまま放置するわけにはいかない。

 

でも1時間目には間に合わなくても2時間目には間に合わせたい......

 

とりあえずクラスメイトに連絡しとかないと!

 

 

 

 

おはよう。

トイレ溢れたから遅刻するわ🤚

 

 

 

ピロン

 

 

え、どうした?

 

 

 

 

 

どうした......?

いや、どうしたも何もトイレ溢れたって言ってるでしょう?

そのまんまの意味なんですけど。

 

 

軽く友達にイライラしながら(八つ当たり)トイレの前に戻る。

 

 

 

もうこうなったら長く住んでいる韓国人のルームメイトに助けを求めるべきか......

 

 

 

でもほぼ初対面の新しく入居してきた新人に次の日の早朝起こされ、

 

 

ぐっもーにん!

トイレ溢れちゃった!

 

 

と言われ、目がほとんど開かないうちから一緒に汚いトイレ周りを掃除することになったらどんな気持ちになるだろう.........

 

 

 

一瞬殺意を向けられてもおかしくないし、第一印象がトイレ溢れさせた人になるなんて嫌だ。

 

 

 裏で絶対変なあだ名つけられる。

 

 

しかも私はそのルームメイトが昨日夜中の2時にバイトから帰宅したこと知っていた。

 

今はおそらく爆睡中だろう。

 

 

 

 

言えない言えない言えない言えない!!!!

 

 

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スッポンスッポン(ラバーカップ)を使う以外のトイレ詰まりを直す方法を調べ、片っ端から試した。

 

 

でもどれも効果なし。

 

 

もう無理かもしれない.........

 

 

 

そう思った時、妹からの一言を思い出す。

 

 

 

トイレに手突っ込んでトイレットペーパー引き出せばいいじゃん。

 

 

 

 

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もうもはやこれしかなかった。

 

 

昨日までの自分だったら、

 

トイレに手を突っ込むなんて100万円もらってもやらなーい わら

 

とか言っていただろう。

 

 

私も潔癖症まではいかないが少し潔癖チックなところはある。

 

 

でも今回はもしもの話ではない。

 

 

100万も貰えず無償でやるしかないのだ。

 

 

 

倉庫から探し出したゴム手袋を片手に装着する。

 

 

ゴム手袋をしても、トイレの奥まで手を入れるのであれば肘上まで水が来るのは確実だった。=ゴム手袋に水が入ってくる。=ゴム手袋の意味がない。

 

 

 

それでも一応装着しないとやってられない。

(ゴム手袋がお守り化した)

 

 

 

意を決して手を突っ込む。

 

 

ひんやりとした水がと手袋の中を浸食していく。

 

 

もう鳥肌の次元を超えた私はにやけていた。

側から見たらどう見てもいかれている。

 

 

15分格闘した末、ようやく詰まりの原因だったトイレットペーパーを取り出すことに成功。

 

 

やっと......!

終わった......!

 

 

もう根源を退治したのであればこっちの勝ちだ。

 

ちょろい。

 

 

 

ゴム手袋を投げ捨て、鼻歌を歌いながら床の水を地道に雑巾で拭き取っていく。

 

 

その時妹が起きてきて、鼻歌を歌いながら汚い床をニヤニヤ拭いてる所を見られてしまった。

 

 

 

私はその時妹から向けられた目を一生忘れないだろう。

 

 

 

 

 

でもここからがかなり長かった。

 

 

一枚の小さい雑巾でキッチン近くまで流れ出した水を拭ききらなければなかったため、1時間半近くひたすら拭き続けた。

 

 

腰痛もちのおばあさんの気持ちが痛いほどわかった。

 

 

 

ようやく、元どおりのトイレに戻った時すでに2時間目の授業は始まっていた。

 

 

でも風呂に入らないと気持ち悪すぎて外出できない......

 

 

ダッシュでシャワーを浴びてバスルームを出た瞬間、今までにないほどの幸せに感じた。

 

 

 

このトイレ事件でたくさんの何かを失った気がする。

 

 

でもそれが終わった今の自分が最強に感じた。

 

 

 

今なら恐れるものは何もない.........!!

 

 

 

 

マヌケな理由で学校に遅刻することになったが家を出る時には幸福感しか感じなかった。

 

 

 

 

無敵になったこの日からトイレ詰まりの直し担当になったことは言うまでもない。

 

 

 

そして日本ではありえない弱さのうちのトイレを是非なんとかしていただきたい。

 

 

 

 

 

 

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