「冷徹人間」以上「サイコパス」未満の妹

毎日くだらないことで妹と喧嘩をし、数分経てばいつも通りに戻っているのだが、昨日はそれに比べてまぁまぁ大きな喧嘩をした。

たいしたことのない小さい喧嘩が運悪く数個重なり、2人とも爆発した。

もちろん殴り合いなどはしない。

ただただ女子らしくお互いグチグチ言い合いながら、相手の言葉の選択ミスを探し、あげ足をとりあうなんとも地味で面倒くさい系の喧嘩だ。

今回爆発したきっかけの喧嘩の内容はというと......

忘れた。

喧嘩が終わってしまえば、

あれ？なんで喧嘩してたんだっけ？

と思うことが多々ある。

もっと酷い時は喧嘩が長すぎて喧嘩の最中に半分冷静になり、

なんで喧嘩してるんだろう？アホらしい。

と思いながらもここで口を止めたら負けだと自分を奮い立たせ自分が何に怒っているかわからないが何かに怒りながらプンスカプンスカ言ってる時もたまにある。笑

でも今回は原因が私じゃないことは覚えている。

そして久しぶりにまぁまぁ大きい声を出した。

コインランドリーに2人で行ったのだが、日本語でギャアギャア騒いでいた私達に韓国人カップルが軽くビビっていた。

コインランドリーは洗濯機の音がまぁまぁうるさかったので家で喧嘩する時より圧倒的に声が大きかったに違いない。

ごめんなさいね〜騒がしくしちゃって。

と思いつつも、

ざまぁみろ。

コインランドリーでイチャイチャしてる制裁だこのヤロウ。

と思わなかったと言えば嘘になる。

言語が違えども雰囲気で

喧嘩してる......こいつらやばい。

ってことは通じるのだ。

笑顔は世界共通って言うじゃない？

喧嘩も世界共通だ、きっと。

はっきりとした原因は忘れたが、今回の喧嘩は妹の思いやりのなさが原因だったと思う。

 前にトイレの記事でも話したが私の妹は冷徹でかなり怖い。

泣ける映画を見て泣いたことは一度もない。

(私はすぐ泣く)

お化け屋敷に入っても叫ばない。

(私は叫ぶ)

私は感情を殺そうと思ってもできない。

少し頭のおかしい人や煙草を近くで吸っているがいれば目でその人を殺そうとする。

目で人を殺すという表現はおかしいが強ち間違いではない。

煙草を吸っている人が偶然妹に遭遇したのであれば今日は運が悪かっただけだよと励ましてやりたい。

それほど妹から煙草を吸っている人間に向けられる目はやばいのである。

家族で公共の場に行った時などに親が決まって妹の目つきを注意するほどだ。

お願いだからそんな目で人を見るのやめなさい。

しかもこれを何回も言われるのだ。

なぜ何回も言われてしまうかというと妹は無意識でやっているからだ。

親が注意する度に

え？今私やってた？

ととぼけたような返事をする。

(自覚なくてあの目はかなりやばい。)

目で人を殺そうとする技術をいつどこで身につけたのだろう。

私は親に１度も注意されたことがないからそんな特技(？)はないと思われる。

多分これは妹の性格上生まれた技術だ。

私はどちらかというと感情をかなり表に出すタイプだ。

でも妹の場合、感情を私ほど出さずに自分の中で殺すタイプ。

溜め込んだ結果、溢れた感情が目から表現され人を殺しにかかるに違いない。

恐怖。

そして昨日ふと考えた。

妹が冷徹人間になったのはいつからだろうか？

今まで気にしたことがなかったが妹が冷徹になる前の感情豊かな時代だってあったはずだ。

感情が死ぬ前の妹に会いたい......！

その一心で記憶を探る。

結構本気で考えて１つ思い出したことがあった。

私達が３才の頃......

夏にお母さんが２階の部屋の大きな窓を開けていた時、２人で窓のふちに座って足を外に投げ出していた。(今思えば普通に危ない)

妹が

もし、ここからとびおりるっていったらどうする？

と聞いてきた。

(まずそんなこと３才が聞くか普通......)

今思えば私はその時妹に比べるととてもアホだった気がする。笑

とびおりるってことはしんじゃうってこと？

そうだよ。

.........らめぇぇぇぇぇえ！！！

(このダメがラメになっちゃうのわかる人いない？私昔そうだったんだけど。)

私は半泣きになりながら本気で服を引っ張って止めた。

あはは〜

しょうがないなぁ〜もう〜

じゃぁとびおりないであげる。

私は(アホだったので)喜んだ。

そんなスリルのあることをやられたらもちろんこっちもやり返したくなる。

私は(アホだったので)同じ手法を使った。

もし、りかがここからとびおりるっていったらどうする？

私は(アホだったので)ニヤニヤしながら聞いた。

もちろんらめ(だめ)ー！って止めてくれる。

当たり前の返事をわくわくしながら待った。

いいよ。ばいばい。

止めてもらえずに、しかも予想もしてなかったセリフがきた。「ばいばい。」

......どうしていいのかわからない。

......うっそだぁ〜！

りかがいなくなったらぜったいさびしいくせに！

どうにか止めてもらいたかった。

一言「だめ」と言ってくれるだけで満足だったのに......

少しでも嫌がる素振りをしてくれればそれで良かったのに......

えー？

どっちでもいい。

心底驚いたし、３才ながらかなりのショックをうけた。

なぜならこの言葉を冗談の気配もなく言われたからだ。

やばい。 

 結構なショックだったせいか今でも私ははっきりこの事件を覚えているが妹はこのことを一切思い出せないらしい。

なのであの時本気でどっちでもいいと言ったのかは一生わからない。

だから私はあれは本気ではなかったはずだと信じたい。

いや、もう信じるしかない。

酷いことを言った人は人は覚えてないけど言われた人は忘れないという典型的な例だこれは。

妹は３才からすでに冷徹人間の片鱗を見せていたなんて、今改めて考えるとなかなか怖い。

覚えている限りでこれが1番古い記憶だったので、最低でも妹16年以上は冷徹人間として生きていることが証明された。

そして最善を務めたが感情が死ぬ前(冷徹人間になる前)の妹に会うことはできなかった。

良い時代の妹を探すために記憶を漁ってたのに結局ショッキングだった出来事を思い出してしまいむしろやらなきゃ良かったと後悔。

でも冷徹人間として生きることもなかなか大変だろうなーと今勝手に同情し始めたので喧嘩してからほとんど喋ってなかったけど今から喋ろうと思う。笑

一緒に今からYouTubeでも観ようかな。

でも今もうすでに夜中の１時。

まぁ１つくらい何か一緒に観よっと。

(＝５個くらいは観る。)

でも多分妹は今もうすでに喧嘩したことを忘れてると思う。

そして妹をネタにした記事を書いたことを頼むから妹に伝えないでほしい。

 煙草を吸う人に向ける目を向けられるかもしれない。